① 内部統制と内部監査
1.内部統制とは
●経営陣の役割と内部統制
(1)経営目標を達成するために、組織・体制を整備し、これを運用するために業務の分担や権限の配分などの役割分担の仕組みとルール(規程等)を策定する。
(2)経営目標を設定しこれを各部門や組織に配分する。
*(1)(2)を「体制の整備・構築」という。
(3)この仕組みが有効に機能しているかどうか(体制の運用)、を確認し、問題があれば改善する。(この仕組みのことを「内部統制」という。
●経営陣の役割は、「体制の整備・構築」と「運用」により経営目標を達成することにあり、そのためには、内部統制の機能発揮が不可欠である。
内部統制の具体的な機能
●内部統制とは、「予防機能」、「発見機能」、「是正機能」の3つの機能のことを言い、管理者や管理部門は、この機能を適切に発揮して自らや自部門に割り当てられた経営目標を達成することが職務となる。tone in the middle
●統制とは「あるべき姿と実態のかい離を認識し、その原因を把握して改善を行うこと」。これを会社の内部で各管理者や管理部門が行うことから「内部統制」と呼んでいる。
(執行部門の役割)
2.経営陣の具体的関与 tone at the topの中身
●内部統制に関する課題を改善していくためには、経営者が「事実」を認識し、リスクを「評価」し、「対応方針を明確にする」ことが必要。その上で、被監査部門の具体的な対応策の立案、費用の確保や体制の整備などに関して、「事実(リスク)の評価」と「意思決定」を行うことが経営者の「関与」の中身。