株式会社内部監査

 目まぐるしい気候の変化に戸惑いながらもようやく春の季節が訪れたようです。庭の樹々に順に花が咲き、緑の葉が出揃い始めました。枯れ果てたようだった紫陽花にも力強い緑葉が広がっています。あまり歓迎されざる根草たちも元気よく芝の間に根を張り、植物の生きる力の強さに感動すら覚えます。

 さて、各関与先の人事異動もひと段落、私たちの内部監査代行、支援業務も始まりました。各社の内部監査計画に基づき、キックオフを兼ねた経営者との目線合わせ、個別監査の内部監査マニュアルの策定、実施通知と事前ヒアリングシートの送信、などいつも通りの内部監査のプロセスが各社ごと、個別監査ごとに始まっています。

 早いもので、私どもの会社も今月が決算月になり、第11期が終わろうとしています。個人的な話になりますが、私たち創業メンバーがそれぞれ退職し、内部監査専業の会社を立ち上げ、宅建業、有料人材紹介事業にも展開しましたが、今は創業時のメンバーは私だけになりました。今はもとの内部監査専業に戻っています。この間、たくさんの企業、内部監査人の方たちに助けられて今がありますが、今後はこの経験を少しでも次世代につなげられたらと思っています。

 連休の間に司馬遼太郎さんの「この国のかたち」という文庫本を読みました。この中で「言語についての感想」という長い章があります。原始から長い間人々は必要最小限の言葉しか使う必要のない社会に生活していましたが、物の製造、流通、販売などの取引の必要から徐々に論理を通し修辞を加えることが始まって文章言葉が発達したようです。特に日本は庶民が日常の記録を日記などに書き付けることが普通になって諸外国に比べて記録が格段に多い国だそうです。これらの記録によって特に江戸期以降の日本人の日常生活の様子が手に取るようにわかるということは情報の伝達と記録という文化がこの国に広く根付いていたことに感動すら覚えます。

 翻って、私たちの内部監査においても「言葉による伝達」ということが如何に重要なのか、ということにも思いを新たにさせられました。独りよがりではなく、事実と原因、評価を正しく伝達・記録することは「経営の自浄作用の証明と記録係」という内部監査の役割を一層向上させるための私たち内部監査人の使命といえるでしょう。新年度が始まり、私たちの内部監査も伝達と記録の一層のレベルアップを図りたいものです。(文責 代表 渡邊 2025年5月4日) 

   

内部監査の高度化支援、コンサル業務の一層の展開を行っていきます。よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

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