早くも2月に入っていますが、それにしても月日の経つことの速さを実感する毎日です。内部統制、内部監査に関係することだけでも日々驚くような事件が次から次へと起っており、1月に起こった事件だけを見ても、東京女子医大理事長の背任、三菱UFJ銀行行員の貸金庫からの金品窃盗、フジテレビの記者会見での不手際、など枚挙に暇の無いような事件の連続でした。このように毎日のようにマスコミを賑わす出来事が続くと、一つのことを考える間もなく新しい事態への関心の移動を余儀なくさせられてしまいます。
また、不祥事ではありませんが今週は石破首相とトランプ大統領の会談、記者会見の話題が紙面を賑わせています。私は出張先の沖縄のホテルで、たまたま目覚めた際のテレビで記者会見が始まったので、つい見入ってしまいましたが、事前のマスコミの報道は不安をしきりに煽っていましたが、彼らの予想に反して安定感のあるトランプさんへの対応だったと思いますし、トランプさんが随分と気にしてくれているような印象があって、ついつい早朝まで見入ってしまいました。随分と念入りに準備したのではないかと思いますが、その努力が少しは実ったのではないか、と感じます。
一連の事件を通じて感じるのは、内部統制における準備不足が大きな事件に発展しているということでした。背任事件は内部通報制度や内部監査態勢の機能不全、三菱UFJ銀行の不祥事は相互牽制システムの不備、フジテレビに至ってはリスク認識の根本的な欠如、といった具合に、私たちが日ごろ実施している内部監査で確認している態勢整備、機能発揮に係る不備のオンパレードです。このような有名組織、大企業でも基本的な内部管理態勢の不備が顕在化していることに改めて驚くとともに、私たちの役割の重さも痛感します。組織は腐敗する、人は慣れていく、ということであれば、内部監査で事実を伝え、言い続けることによってしか歯止めはないと感じます。
それぞれの組織がどのような内部管理態勢、内部監査態勢を整備していたのか、第三者委員会を立ち上げるというのであればぜひこの点について突っ込んだ確認を行ってほしいと思います。従来の第三者委員会の報告書ではどれもこの点の突っ込み方が十分ではないと思いますので、老婆心ながら付言させていただく次第です。
2月は逃げる、3月は去る、といいますが年度末の多忙は毎年のことです。内部監査人の皆さんは、外部環境としての各事件・事故の情報も踏まえつつ、健康に留意され、ぜひ年度計画の達成と次年度計画の策定に向けて度末に向けて役割を全うされますよう祈念致します。(文責 代表 渡邊 2025年2月9日)
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